株式会社アミコ

◆訪問日時:平成27年11月30日10時〜12時

1.企業概要

企業名:株式会社アミコ
設立 :1972年(2013年に改名)
資本金:1000万円
代表者:武田侔
企業HP:http://www.amico-japan.com/company.html

2.事業概要

同社は家具インテリア製品全般の企画デザイン・開発・制作・販売、製品及び備品・原材料の輸出入を主に行っている。1972年東京にて起業した同社は、イタリアCassina社のブランドの国内商品開発や東急百貨店リニューアルにともなう各店舗のプロデュース、その他様々なデザイン企画を行ってきた。

その後、群馬県桐生市にあった株式会社カッシーナイクスシーと互いに出資し、株式会社フレスコを設立する。同社も何度か会社名称を変更し、2013年、会社名を株式会社アミコに改名。豊かな生活スタイル提案を目指し、新たなスタートを切った。

同社のオリジナル商品には銀の粒子が入っており、抗菌・消臭効果など健康面に配慮した製品となっている。他社の商品よりも耐久性に優れており20年ほど使える物もあるそうだ。

商品のほとんどはセミオーダーで数100種類を超える素材の中から自分の好みに合わせてオーダーできるという。同社で作っている枕にはエイジングケアに効果があるとされるプラチナナノコロイドが使用され、人気商品となっている。その枕が人気商品である理由として、同社が生活を快適で豊かにするという考えを持った人たちを対象に商品を企画・製造販売していることがあげられる。同社の一番の強みは、20年という長い月日を商品開発や技術開発に費やしたことで手に入れた独自の高い技術である。

3.マーケティングの取り組み

特に宣伝広告をしていないが、高い技術力と信頼が購入者の口コミで広がり新規顧客開拓につながっていると考えている。口コミは実際に使った人の意見が聞けることから他広告よりも実際に絶大な効果があるといえる。

4.組織・人材について

同社代表取締役社長である武田様に採用基準について伺うことができた。

武田様は、営業であればフランクに(気取らずにどのようなことでも)話せて、わからないことはそのままにせず人に聞くような人として基本的なことができ、高いコミュニケーション能力を持っている人を求めているとおっしゃっていた。同社で働くためにはコミュニケーション能力はもちろんのこと、たくさんの知識を蓄えてほしいとのことだ。商品知識、マーケティング知識は随時身につけていって欲しいが、家具や素材に関する専門的な知識は特に問われることはない。そういった点は同社で働いていれば自分の努力次第で必然的に身に付いていくことだと思われる。

5.学生から見た企業の魅力

インタビューや見学をして、社内の雰囲気がとても落ち着いていると感じた。インテリアを取り扱っていることもあり、会社の雰囲気に合ったスタイリングが施され、快適に仕事ができる環境が整っていると思った。

社員の方と社長である武田様の仲がとても親しく感じられ、上下関係にあまりとらわれず、風通しの良さにとても興味関心をもった。

6.インタビューを終えての感想

会社の社長と直接面談して話すということはなかなかないので貴重な経験になりました。これから就活などで目上の方と話す機会も増えると思うので、その練習にもなってとてもよかったです。よくテレビで見る有名企業だけがすごいのではなく、中小企業にも高い技術や強みがあるということを実感できました。

株式会社 ナカダイ

●新しい形の産業廃棄物処理会社、その正体は!?

今回、取材型インターンシップに参加し、インタビューさせていただいたのは、群馬県前橋市駒形町に工場とモノ・ファクトリーがあり、東京都品川区にショールームを構える株式会社ナカダイ様である。同社は産業廃棄物処理業を営んでおり、各県でワークショップ等も行っている。

●企業の強み〜株式会社ナカダイはここが強い!!

同社は産業廃棄物処理を主事業としているが、一般廃棄物処理も扱っており、地域のゴミであれば無料で扱っている。

同社には全国各地にある企業から排出される産業廃棄物が送り込まれてくる。集まった廃棄物はまず、リユースできるもの(まだ使用できるものを中古品として取扱い)、リサイクルできるもの(解体して再資源化)、いずれもできないもの(廃棄物)に分別される。リユース製品については、MRC(マテリアル・リバース・センター)という場所で中古品オークションを毎週水曜日に開催している。また、リユースできないものはリサイクルを行っているが、なんとリサイクル率97%であり、埋め立てや焼却といった処分になる割合はたったの3%なのである。

また同社には一般消費者に向けた、廃棄物処理場の見学や解体ワークショックを開催する「モノ・ファクトリー」というショールームがあり、リサイクルの過程で出てきたキャップやペレット等の素材はマテリアルとして同地で展示され、多くのワークショップで扱われている。

同社では多くのワークショップを開催している。一例を挙げると、群馬県の原ミュージアムパークでは毎年4回開催しており、年間1500人〜2000人もの参加者があるそうだ。また「モノ・ファクトリー」はワークショップがすぐ実施できるようになっており、廃棄物処理から生まれたマテリアルを利用した「未来の道具作り」や「絵日記」などの工作をはじめ、「パソコン解体」などを実施している。

多種多様な企業がこの群馬県下に存在する中、ここまでワークショップや工場見学を実施している会社は他にあるだろうか。実際の廃棄物処理の現場を見学することができる点は、とても魅力的だ。今回見学したときは、鉄と非鉄を分別して圧縮するプレス機が稼動しているところを見ることができ、初めての経験で衝撃的だった。

なぜ、直接的に利益を生まないワークショップを多く開催しているのだろうか。

●学生から見た魅力〜私はここにひかれた!

[職場環境]

同社ではたくさんの女性が働いている。業務内容は工場での労働もあるが、一見、男性の業務と思われるようなフォークリフトの操作なども女性従業員が行っており、業務における男女差はないようである。

新しく建てられた「モノ・ファクトリー」では「使い方を創造する事業」というコンセプトのもと、ワークショップの企画やアイデアを考えたり、実際にワークショップや工場見学会を行っている。女性が働きやすい、楽しそうな企業ではないだろうか。

●目指す企業の姿〜それは、廃棄物の道の駅

同社が将来的に構想しているのは「廃棄物の道の駅」であるという。モノが多く存在する日本社会の中で「どれだけ多くの廃棄物を処理するか」ではなく、「人がいらないといったものを、いかに使いたいと思っている人に振り分けられるか」を同社は重視している。よって「質より量」ではなく「量より質」であるのだ。中台常務は「モノの最後は埋め立てたリ、焼却すること」とおっしゃっていた。しかし同社はモノの最終地点にたどりつくまでの時間を延ばす「モノの延命を図っている」のだという。延命されたモノの最高の状態がマテリアルであるが、全国共通のマテリアルは存在せず、地域を象徴するようなゴミが必ずあるそうだ。そういった多様なマテリアルを展示し、さらに工場見学もできる、「廃棄物の道の駅」を作ることが、同社のビジョンであるという。

●役員からの声・先輩社員からの声

中台常務:「やる気」「コスト意識」「前向き」など抽象的な言葉は行動でしか発揮できないことです。行動で示すことができなければ、態度で示すしかない。目をギラギラさせて食いついてくるような学生を採用したいと思います。つまり学生には、視覚的に相手に分かるようなアピールを多くしてほしいと思います。採用試験に落ちるのは、ダメだから落ちたのではなく、いいところがなかったから落ちたということ。学生には態度と行動に配慮してほしいと思います。

福崎様:学生時代にはやりたいことをやってほしいと思います。自分で最初から最後まで時間の使い方を決められる時期は大学生だけで、社会人になると、自由になる時間は限られてしまいます。一方、社会人になると仕事で得られることが増えて、満足度は学生時代よりもたくさんありますから、社会人になることを、ぜひ前向きに捉えてください。

司建設株式会社

四季を問わず一年中過ごしやすい住宅とは何か?それは住む人や自然にも優しい住宅であると考えた司建設株式会社様は、自然エネルギーに着目し、さらに自然エネルギーを有効活用できる仕組みについて、独自開発に成功された。ウェブサイトを見ただけではわからない、会社の素顔に迫る。

今回取材を行った企業は「司建設株式会社」である。「エアムーブ住宅」とは同社が提供する住宅のブランド名である。

●創業から現在に至るまでの経緯

松井社長のお兄様(現会長)が創業したのだという。会長は当時、親族で経営をしている会社に社員として勤めていたが、27歳の時に独立されたそうだ。松井社長はバブルの時期、東京で大手建設会社の下請けとして内装関係の仕事をしてきた。現在のような注文住宅産業の方面へ進もうと方向性を変えたのは、松井社長が入社した頃で、バブル崩壊後、これから何をしていこうか考え、他社にはない独自のものを作っていこうという結論に達したそうだ。それが自然のエネルギーを使用した、健康によい住宅というコンセプトであり、研究を重ねた結果、今の「エアムーブ」を独自に作ったという。

●エアムーブ住宅の特徴

自然エネルギーを有効利用して、建物や人体に優しい住宅を考えたという。そして夏は涼しく、冬は暖かく、なるべく冷暖房機に頼らない、空調バランスの取れた家を目指し、現在も改良等に取り組んでいるそうだ。日本の気候や風土はかなり高温多湿であることから、さまざまな問題が生じる。そこで室内の空気を動かせば、建物も長寿命になるだろうと考えた。早く建物が傷んでしまう原因として、木材の腐食が挙げられる。腐るということは、建物が呼吸できない状態であるということだそうだ。そこで家に呼吸させようという発想から、自然を利用した、通気のいいもの、それを「パッシブ」と呼んでいるという。

続いてパッシブハウスについて伺った。太陽の光を建物に反射させ、熱を吸収すると壁の中の空気が上昇する。気温が上がると空気は上にあがろうとする。すると下のほうから空気を引っ張っていかないといけないという。さらに夏場の床下の空気は冷たいため、なるべく太陽の熱で上げ、上からたくさん抜いてしまおうと考えたのだそうだ。このような仕組みで夏場は空気を入れ替え、冬は逆に空気口を押さえ、吸気口もふさいでしまう。それにより建物の中に暖かい空気が残り、自然に緩和され建物全体が暖かくなるのだという。空気の循環は機械ではなく自然の温度差による移動を利用していることから、この「動く」ということばに着目し、「エアムーブ」をとしているそうだ。

機械による循環は、どうしてもよどみがでて結露ができやすくなるのだそうだ。また暖かい空気と冷たい空気を使うと、カビなどが発生する原因になってしまう。一方、自然エネルギーは結露がないといっても差し支えないほどになるという。さらに自然を利用すると空気の動きに無駄がなく、すみずみまで空気が行き渡るという実証結果がでているという。冷暖房機は補助的に使えばよい程度だそうだ。また同じ室温であっても、空気が常に動いている状況というのは湿度を調節することにもつながるそうで、この点はお客様からも評判がよいという。この仕組みが、同社のコンセプトである”季ごこちのよい住まい”につながっているのだと考える。日本の四季を通し居心地が良く、心地いいという表現に季節という時期をあてはめたという。快適な住まいとは部屋が広いなどということではなく、気候に合った家であるという。

●空気を利用した施工技術とその仕組み

エアムーブ住宅は前述の通り自然の力(空気)を活用しているが、最も重要なのは太陽熱で、次に風であるという。原理としては、太陽熱を建物が吸収することによって建物全体が暖かくなってくる、すると夏は暖まった空気を室内に入れないうちに、外へ出してしまう。逆に建物の空気を外に出さないことにより、冬は暖かくなる。この際、同社は換気口を設け、下から押すのではなく、風圧で押しているのだそうだ。これにより、無風よりもより換気がよくなるという。

夜は太陽が出てないため熱を集められない。すると暖まっていた空気が冷えて下がろうとするが、下のほうから余熱であがろうとする。これが結露を生じさせる原因であり、木材が湿気を帯び、吸収してしまうことを繰り返しているうちに木が朽ちてしまうため、これを防ぐために逆止弁というものがあるという。同社には「エアーフィン」という一方通行の弁を開発しており、特許を取得している。これも「エアムーブ住宅」の大きな特徴であり、強みである。

床下吸気口も棟の排気口も閉まったときに断熱材がないと、外気との温度差で結露してしまうため、夏場はいつも自然に空くように工夫を凝らしているという。棟の換気口のフタに断熱材がついており、一方通行の逆止弁であるという。さらに屋根、外壁、基礎にはすべて断熱が関わっているという。

排気口の場合、手動のものと電動のものがあり年に一回、開け閉めするという。夏場は空気を入れすぎても、換気が良すぎてもよくないのだそうだ。逆止弁というのは完全にバランスであり、空気が上昇する際の抵抗により開くが、普段は閉まっている。温度だけでなく湿度も関係するのだという。

●企業理念

「想いは、人へ、環境へ。」と書かれた紙が入った額縁を見せてくださった。このことばは、会社の利益をあげるにはまずは顧客を大事にすること、そして社員の満足度をアップさせることを意味しているという。

●ビジョン

これからの「エアムーブ住宅」は他と違う独自のものを目指すのだそうだ。同社は自然エネルギーに注目し、独自開発をしてきた。

昨今は建物内に温度差がある場所があり、ヒートショックで亡くなる人は交通事故の死亡者より多いことがわかってきて、住宅にも気を遣うようになってきたそうだ。健康住宅という言葉がやっと世の中に認知されるようになった今、建物の基礎がしっかりしているということよりも、健康や身体にとってよいかどうか、という点が重要であり、それには木材が適しているという結論にたどり着いたが、冬場は寒いという課題がある。そこで寒さを断熱材でどうにかしようと考えたがすぐに朽ちてしまう原因になるため、家に呼吸をさせることを考えた。今後もエアムーブ住宅を進化させて、より快適な住まいづくりにまい進していくという。

●人材育成

同社の朝礼は特徴的である。みんなが明るくなる、参加しやすいものにしようと考え、倫理法人会が発刊している「職場の教養」という本を社員に配布し、それを毎朝、同じページを輪読させ感想を述べさせているそうだ。松井社長の思う教育とは社員が一丸となるということ、会社全体が仲間ということを意識させることであり、このような朝礼を通して、意識の醸成を図っているという。

●やりがい

今回の取材に応じてくださった中村部長は、空気の流れをどう説明したら建物の仕組みや構造をわかりやすく伝えらえるか思案し、パソコンを使って説明しようと考えた。そこで仲間と一緒にアニメーションを作ったそうだ。これにより、わかりやすい説明ツールができたことに貢献したということで、特別功労賞をいただいたのだそうだ。このように、頑張った人は認めてくれ、できたら褒めてくれるという制度が同社にはある。

今回の取材を通し、司建設株式会社 エアムーブ住宅様は、お客様の要望をよく汲み取り、お客様と一緒に作っている会社という印象を持った。同社は自然を利用し家も住む人も、自然にもやさしい会社であることがわかった。