3.志望動機対策


 

自己PRや学生時代の経験は十分に対策しても、なぜか志望動機だけ手薄になってしまう就活生が非常に多く感じます。そこで今回は「志望動機とは、そもそも何をアピールすれば良いのか?」という基本から学生が陥りがちな失敗事例まで、一通りお伝えできればと思います。

志望動機で必要なのは

「やりたいこと」と「自分の価値観・適性」

企業が「なぜウチを志望したんですか?」と尋ねる時に知りたいのは、以下の2点です。

  • この学生は能力的にウチでやっていけるのだろうか?
  • この学生は長く働いてくれるのだろうか?

まず「やりたいこと」です。 企業が求めるのは「自社の成長に貢献してくれる人材」です。それに見合う能力を持っていなければ採用には至りません。これは自己PR等も絡んでくるので志望動機だけ対策すれば良いというものではありませんが、「やりたいこと」と「仕事内容」が一致していない就活生は、企業に採用されません。なぜなら興味ないことに嫌々取り組むような(=最大限能力を発揮できない)リスクがあるからです。

次に「長く働いてくれるか」です。 どれだけ素晴らしい能力や適性があっても、すぐに辞められてしまっては意味がありません。一部大手やベンチャーは別ですが、就活生が一人前になるためには数年かかります。その数年以内に辞められてしまっては、それまで採用や教育に要した全ての時間・費用が無駄になってしまいます。よって企業は早期に辞めそうな人は採用しません。

「やりたいこと」が自社での仕事であり、かつ自社の価値観や理念、社風と合った「価値観・適性」を持っている学生であれば、「その能力を長期に亘って最大限発揮してくれる」可能性が高いので、採用に至るというわけです。

<記事> 志望動機に必要な2つのアピール 〜その1 やりたいこと〜 志望動機に必要な2つのアピール 〜その2 価値観・適性〜

「やりたいこと」の見極め方

では、その2つはどのように探していけば良いのでしょうか。まず「やりたいこと」の探し方です。 「やりたいこと」を探す上で意識すべきは、以下の3点です。

  • なぜ、この「業界」が志望なのか?
  • なぜ、この「企業」が志望なのか?
  • なぜ、この「職種」が志望なのか?

この3点に基づいて「自分のやりたいことは、これなんです」と語ることで、説得的な志望動機となります。その際、MECEを意識して業界・企業・職種分析を行うことで、採用担当者も納得できる強固な志望動機とすることができます。

<記事> 「やりたいこと」をしっかりとアピールするための3つのポイント

「自分の価値観・適性」の見極め方

「自分の価値観・適性」を知るためのコツは、以下の2点です。

  • 全社レベル(=経営戦略、事業戦略、企業理念など)に合っている
  • 現場レベル(=仕事のスタイル、部署の仕事観など)に合っている

この2点に基づいて「だから私は、御社の価値観・社風に合っています」と語ることで、説得的な志望動機となります。前者は主に経営戦略や中期事業計画、メディア報道などを確認することで、後者は主にOB・OG訪問などを通して見極めていくのが基本的な流れです。

<記事> 「自分は志望企業の社風にマッチしている」とアピールする効果的な方法

「これだけはNG!」の志望動機

企業が求めているアピールは、主に次の2点です。

  • 自社の成長に貢献できる能力があること
  • 自社の価値観・社風に合っていること(1.〜3. はこちらの話です)

ここでは「能力」も含めて、志望動機のNG実例を紹介します。実例を通して、アピールを作りこむ時に気をつけるべきポイントを押さえて頂ければと思います。

自分本位の志望動機はNG

まず自分本位な志望動機はNGです。簡単に言えば「自分のために〜がしたい!」という希望・要望をアピールするだけの志望動機です。よくあるのが「成長したい」「グローバルに活躍したい」などです。こうしたケースは、企業を学校やビジネススクールと勘違いしていると捉えられかねません。必ず「企業の成長にどう貢献できるのか?」という視点を軸に考えていきましょう。

<記事> 気をつけるべき志望動機 〜成長したい〜 気をつけるべき志望動機 〜起業したい〜 気をつけるべき志望動機 〜英語を活かしたい〜 気をつけるべき志望動機 〜グローバルで活躍したい〜

 社会貢献志向の志望動機はNG

「社会に貢献したいです」「地元に貢献したいです」という志望動機も、それだけではNGです。この思いは大切ですが、具体的にどういう貢献がしたいのか、そのプランは考えているのか、そうした中身がなければ説得力がありません。極論、社会貢献がしたいだけであれば、NPOや政治家という道もあります。まずあなたの考える社会貢献を具体的に描き出すことから始めましょう。

<記事> 気をつけるべき志望動機 〜社会に貢献したい〜 気をつけるべき志望動機 〜地元に貢献したい〜

理念や社員へ共感した志望動機はNG

企業の理念や社員に惹かれたという志望動機は、毎年非常に多く見受けられます。ですが、その大半が中身のない(説得力のない)ものばかりです。応募者であれば企業理念に共感しているのは当然ですから、応募してきた段階で共感していることは分かります。人に惹かれたと言うのも、入社後にその人と一緒に働けるわけではありません。 同様のケースで、企業の商品・サービスのファンや、成長性・将来性に惹かれたという志望動機もNGです。企業はファンを求めているわけではありません。また、企業自体ではなく成長性に惹かれただけの人を求めてもいません。

<記事> 気をつけるべき志望動機 〜御社の社員の方に惹かれました〜 気をつけるべき志望動機 〜企業理念に共感しました〜 気をつけるべき志望動機 〜御社のファンです!〜 気をつけるべき志望動機 〜成長性に惹かれました〜

企業に対するアピールで必要なのは、何よりもまず、

自分が企業の成長に貢献できる人材であること

です。そして、それを説得的に語るために必要なのが、以下の2点です。

  1. 自分には企業の成長に貢献できる能力がある
  2. 自分のやりたいことは企業の仕事内容と合っている
  3. 自分は企業の価値観・社風に合っている

(1. が自己PR、2. と 3. が志望動機と呼ばれる領域です)

この基本の構成だけは忘れないようにしておきましょう。

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志望動機の差別化に失敗した就活生⇒ goo.gl/rQvNP

就活の志望動機で伝えなければならない2つのポイント

http://新卒就活.com/就活の志望動機で伝えなければならない2つのポ/